口紅の色が
変わり はじめたあの夏
乾いたほほ笑みに
季節がすぎてゆく
君を待つ誰かが
いると判ってたよ
たくさんの約束を
するんじゃなかったよ
"愛してる" ひとことが
言えずに 今も
逢いたくて 抱きたくて
立ちつくす ひとり
おなじ名前でね
ふたり暮らさないかと
最初で最後の
ことばが届かなかった
あまりにも馴れ合いの
時が長すぎたね
たくさんの思い出を
本当にありがとう
"愛してる" 本気だった
伝えられず
何もかも 遅すぎた
自分のせいさ
"愛してる" ひとことが
言えずに 今も
逢いたくて 抱きたくて
痛いほど ひとり
"さよなら" は言えたのに
切なさだけが
こころにいつまでも
罪な雨 降らす
"愛してる" 本気だった
