寒い暗い夜はいやだ
女々しい物思いに耽る
たばこの灯りは
眠れぬこころ照らす
本当にひとりに
なったことないからね
自分の強さも知らない
あのときどうして
うそをつかなかったのだろう
偽りばかりで暮らしてたはずなのに
雪に言葉はない
手紙も届けられない
だれもノックしない
すべては息を潜める
君とのことを 思い出す時はいつも
ドアというドアを閉められたよう
「壊してしまいたい」
そんな気持ちになっていた
手放した鳥は
二度とは帰ってこない
踊れ 雪よ やまないで今は
溜め息を 優しく吸いこんで
つもれ この世の悲しみを全部
深く 深く埋めてしまえ